香川照之さん味のある役者さんですよね。ネット内では小さな巨人と評されています。そして、あの東大卒だという事をひけらかす事もなく自慢をする事もなく素敵な人です。
子供とNHK番組を見ていたら香川さんが「昆虫すごいぜ!」でコスプレをしていてお茶を噴きました。えっ?どこまで面白い人なの!?そして、キンチョールのCMも子供たちがはまっています。最後の決め台詞を言うまでジッと見ています。
そんな面白くてユーモアな香川照之さんの野望と息子さんについてまとめました。
Contents
駄馬とは誰の事?
2011年に長男・正明くんと共に歌舞伎界への進出を発表して大きな話題となりました。
俳優業では「香川照之」、歌舞伎では「市川中車」の2つの名前を使い分けることとされた
長男・政明が五代目市川團子(だんこ)として歌舞伎界にデビューすることも発表された。
2012年6月に催される「六月大歌舞伎」に初出演
歌舞伎界では2歳3歳頃に初舞台を踏むそうですが、長男の正明くんは8歳で歌舞伎デビューをしました。この事に対して色んな批判や駄馬呼ばわりされる事に。
ある歌舞伎界の大物がブログで香川照之の息子・市川團子くんの事を「ただの駄馬」と酷評。
この歌舞伎界の大物とは田中傳左衛門(たなかでんざえもん)さんの事のようです。
田中傳左衞門は、歌舞伎の長唄囃子方の名跡・田中流宗家家元。
2004年に13代目田中傳左衛門を襲名
本名: 亀井孝之
生年月日: 1976年
父: 能楽師葛野流大鼓方の亀井忠雄(人間国宝)
母: 歌舞伎囃子方の九代目田中佐太郎
妻:元宝塚歌劇団雪組娘役の愛耀子
歌舞伎俳優ではなく、歌舞伎囃子方(はやしかた)で小鼓(こつづみ)・大鼓(おおかわ)・締太鼓(しめだいこ)などの鳴物(なりもの)担当の人です。
彼は2歳半頃からこの道で修行を積んできたプロであり祖父は歌舞伎囃子方の人間国宝の11世田中傳左衛門さんです。歌舞伎界の大物と言われるのは彼の家柄がそう言わせているようです。
ブログの一部
今日は国立劇場、染五郎丈の「鏡獅子」。「食べたものが出る」という喩えが有るが、幼少から厳しく仕込まれているだけあって、金太郎君の胡蝶が品も行儀も良い。楽屋での挨拶からして、やはり違う。世襲は環境である。血統が有ってもちゃんと鍛えられなければ只の駄馬。
歌舞伎界では1・2歳頃から修行を積むのが当たり前。なのにキャリア1年ぐらいでこの大役を務めるなどもってのほかという事のようですね。厳しい世界です。このブログはファンからの批判があり削除されました。
この「駄馬呼ばわり」騒動を無視した香川さん。上下関係もあり反論する事はありませんでした。しかし、この事で妻の知子さんは、息子を守るそぶりを見せなかった香川さんに対して不振の念を持ちます。
元々、知子さんにろくに相談もせず勝手に家族を巻き込んで歌舞伎界に入った事でひと悶着あったのに息子を「只の駄馬」呼ばわりされても守ってくれない彼に対して嫌気がさしたのか21年の夫婦生活にピリオドを打ちました。
離婚に対して香川さんは
「今回は、ひとえに私の力不足、私の力足らずでこのような結果になってしまいました」と謝罪の言葉を述べた。
俳優業も忙しい中での歌舞伎界入りで香川さんは多忙を極めていた事は容易に想像できます。こうなるとどこの夫婦にでも亀裂が入りますよ。
しかし、知子さんは、夫の夢だった歌舞伎界デビューをイヤイヤながらも妻として応援してあげたい気持ちはあったものの、子供の親である知子さんからしたら「子供を守ってくれない父親などいらん!」と興ざめしたのかも知れませんね。
元々、息子の歌舞伎界入りには反対だったようですし。更に、梨園の妻の務めや同業者からの批判やいじめなどで大きなストレスもあり我慢の限界だったようです。
妻にちゃんと相談したり、夫婦の時間をちゃんと持たないと普通はこうなります。離婚協議は2年間も続きました。親権争いが原因で長引いたと言われています。結局、息子さんと娘さんは知子さんがひきとることになりました。実は娘さんもいます。
歌舞伎界で批判されていた?
香川さんは、45年間父親・市川猿翁さんとは断絶していましたが、市川猿翁が病に倒れた事と息子が生まれた事から和解。46歳で歌舞伎界入りを果たすも風当たりは強く内部からの批判も多かったようです。
父との断絶の理由は?
香川照之は、歌舞伎の名門「澤瀉屋」に生まれ、母は女優の浜木綿子という芸能サラブレッドとして生まれましたが、1歳の時に、父・市川猿翁の浮気によって両親が離婚。そのことで、梨園から断絶されてしまいました。
息子である香川さんは、歌舞伎界に残る事もできたのですが、母親である浜木綿子さんの夫への恨みでそれは叶いませんでした。
しかし、香川さんは25年間父との関係を築きたく父に会いに行くも「息子でも父でもない。二度と会うことはない」と冷たくあしらわれそこから修復不可能な関係になったそうです。
でも、やっぱり父親との関係や歌舞伎界への憧れはあったのでしょうね。香川さんは、名門生まれなのに・・・と周りからも言われ続けどうにかしたかったのかも知れません。
息子の現在は?
「最近、團子くんが歌舞伎から遠ざかっているというのです。どうも、稽古すらしていないという話も漏れてくる。しかも、離婚したので香川の元妻が育てているわけですが、彼女は息子の梨園入りには反対の立場だった。そもそも、離婚の理由は香川が勝手に歌舞伎界入りしたことですからね。そうなると、團子くんが自然と稽古や舞台から距離を置いてしまうのも、しかたがないでしょう」
香川さんは、息子に「猿之助」を継がせたいけど、息子の意見もありますよね。でも、息子は今も頑張って歌舞伎の稽古をしているようです。
ただ、学校もあるし、現在は中学生なのであまり役が回ってこないとか。離婚した父と母の間を好きなように行ったり来たりする生活を送っているようです。歌舞伎を辞めたいという事は言っていないようですが、相変わらず、親子への風当たりは強いようです。
学校は青山学院?
息子の学校は歌舞伎界、御用達の青山学院ではないかと噂になっていますが、どうやら青山学院で間違いなさそうです。
父親である香川さんが暁星学園だった事で注目されていましたが、香川照之さんのいとこの市川猿野介さんを最後に梨園からの入学者はいないようです。暁星学園はかなりの進学校・難関校・人気の学校のようですね。
歌舞伎の世界はハードですね~。理解を超えます。伝統芸を身につけるのは容易ではなく、まだ、責任重大で重圧が凄いですね。伝統を途絶えさせるわけにも行きませんしね。
これからも批判に負けず親子で頑張ってほしいです。なんやかんやで元妻の知子さんも離婚はしましたが、元旦那・息子の事を心では応援しているようですね。